通院4ヶ月に1回を実現。デンタルモニタリング×マウスピース矯正の症例報告【30代女性】

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通院4ヶ月に1回を実現。デンタルモニタリング×マウスピース型矯正装置の症例報告【30代女性】

通院4ヶ月に1回を実現。デンタルモニタリング×マウスピース矯正の症例報告【30代女性】

目次

こんにちは、柏の葉キャンパス矯正歯科の院長の小松です。

「矯正治療に興味はあるけど、月に何度も通院するのは現実的に難しい…」

そう感じていらっしゃる社会人の方は、とても多くいらっしゃいます。特に30代になると、仕事の責任が増え、有給休暇を使いにくくなります。育児と仕事を両立している方にとっては、なおさら平日の通院時間を確保するのは大変なことです。

「矯正したいけど、通えないから仕方ない」と、ずっと諦めていた方もいらっしゃるかもしれません。

実は、マウスピース型矯正装置とデンタルモニタリングを組み合わせることで、通院回数を大幅に減らしながら矯正治療を進める方法があります。

今回ご紹介するのは、つくば市在住の30代の会社員の方の症例です。デンタルモニタリングを活用することで、4ヶ月に1回(年3回)の通院で矯正治療を進めることができました。デンタルモニタリングの活用状況によっては、ケースによって最大6ヶ月に1回程度まで通院頻度を下げられる場合もあります。

この記事では、実際の治療の流れ、デンタルモニタリングの仕組み、通院回数の比較について、矯正専門医の立場からわかりやすくお伝えします。

遠隔診療ツール「デンタルモニタリング」


「通院が多くて矯正を諦めていませんか?」

矯正治療は長期間にわたる治療です。一般的に1〜3年の期間がかかりますが、その間ずっと通院が必要になります。

「1〜3年間、月に1回通院する」と聞くと、どう感じますか?

仕事が忙しい方、小さなお子さんがいる方、遠方からお越しの方にとっては、かなり高いハードルに感じるのではないでしょうか。

実際に当院のカウンセリングでも、「通院が大変そうで…」という理由で踏み出せなかったという方が多くいらっしゃいます。

しかし、装置の選択とデジタル技術の組み合わせによって、通院の負担を大幅に減らすことは可能です。


デンタルモニタリングとは? スマートフォンで歯の動きを管理する仕組み

デンタルモニタリング(Dental Monitoring)は、フランス発のデジタル矯正サポートシステムです。専用のアプリとスキャン用の機器を使い、自宅で撮影した歯の写真を担当医がリモートでチェックする仕組みです。2019年頃から日本でも導入が進んでおり、矯正専門クリニックを中心に普及しています。

デンタルモニタリングの使い方・流れ

STEP 1:専用アプリをインストール

スマートフォンに「Dental Monitoring」アプリをインストールします。iOS・Android両方に対応しています。

STEP 2:スキャングラスで口の中を撮影

専用のレンズ(スキャングラス)をスマートフォンのカメラに装着し、アプリの指示に従って口の中を撮影します。1回の撮影は数分程度で完了します。自宅や職場など、どこでも撮影できます。

STEP 3:AIが歯の動きを解析

撮影した画像をAIが分析し、歯の位置や移動量を数値化・可視化します。アライナー(マウスピース)の適合具合も確認されます。

STEP 4:担当医がリモートでチェック

解析結果を院長がアプリ上で確認します。画像だけでなく、AIが出したデータを参照しながら、歯の動きが計画通りかどうかを判断します。

STEP 5:次のアライナーへの指示をアプリで受け取る

歯の動きが十分で問題がなければ、「次のアライナーに進んでください」という指示がアプリ上で届きます。問題が発見された場合は来院の指示が届きます。

この流れにより、「問題なければ来院不要」という判断を矯正専門医がリモートで行えます。従来は確認だけのために来院していた「調整日」を大幅に省くことができます。

 

遠隔でもしっかり管理できる理由

デンタルモニタリングはAIが全てを判断するシステムではありません。AIはあくまで画像解析の補助をするツールです。最終的な判断は、担当の矯正歯科医が毎回行います。

遠隔であっても、矯正歯科医の目が常に治療の進捗を確認しているため、安全性が保たれています。

また、撮影を一定期間サボってしまうと、アプリからリマインダーが届く仕組みにもなっており、患者さまが撮影を忘れにくい設計になっています。

デンタルモニタリングでわかること

  • アライナーが歯にしっかりフィットしているか
  • 歯が計画通りに動いているか
  • 次のアライナーに進んでよいタイミングか
  • 問題が起きていないか(アタッチメントの脱落など)

これらの情報を遠隔で把握できることで、来院が必要なタイミングを絞り込むことができます。


症例プロフィール

項目 詳細
年齢 30代
性別 女性
主訴 前歯のガタつきが気になる・笑顔に自信が持てない
使用装置 マウスピース型矯正装置(デンタルモニタリング併用)
治療期間 約2年
通院頻度 4ヶ月に1回(年3回)
抜歯の有無 なし
診断 左右の非対称を伴う叢生、上顎前突

初診時の状態と主訴

患者さまは「前歯のガタつきが気になっている」「笑うときに歯並びが気になって口を開けにくい」とのことで当院にいらっしゃいました。

上の前歯に叢生(歯のガタつき)があり、特に左の前歯が少し重なって見える状態でした。噛み合わせ自体に大きな問題はなく、審美的な改善と噛み合わせの長期的な安定を目的に矯正治療を検討されていました。

また、お子様が小さくできるだけ通院回数を少なくしたいという要望が治療方針を決める上で大きな要素となりました。


なぜ「マウスピース矯正×デンタルモニタリング」を選んだのか

① 目立ちにくい装置を希望されていた

大人の患者様においては、「矯正中であることをあまり目立たせたくない」というご希望は当然のことです。

マウスピース型矯正装置(透明のアライナー)は、装着していても非常に目立ちにくく、仕事や友人との会話でも気になりにくい装置です。食事のときは取り外せるため、食べ物の制限もワイヤー矯正と比べて少なくて済みます。

② 通院回数を減らすことが最優先だった

「できれば月1回以下、3〜4ヶ月に1回くらいで通えると助かる」というご要望がありました。

マウスピース矯正のみでも、通院頻度はワイヤー矯正より少なくなります。しかし、デンタルモニタリングを加えることで、来院しなくても歯の動きを確認できる期間を延ばすことができます。

今回はデンタルモニタリングとの組み合わせをご提案し、4ヶ月に1回という通院頻度での治療が実現しました。

③ 症例的にマウスピース矯正が適応だった

今回の症例は、抜歯が必要な症例でしたが、審査の結果マウスピース型矯正装置が適している症例と判断いたしました。

当院の診断では、マウスピース矯正でもワイヤー矯正と比較して遜色のない結果が期待できると判断しました。


【比較表】装置と通院回数の大きな違い

矯正治療の通院頻度は、使用する装置とモニタリング方法によって大きく変わります。

装置・方法 通院頻度の目安 特徴
ワイヤー矯正(通常) 月1回 ワイヤー調整のために来院が必要
マウスピース矯正のみ 2〜3ヶ月に1回 自宅でアライナー交換が可能
マウスピース矯正+デンタルモニタリング 4ヶ月〜最大約6ヶ月に1回 遠隔で歯の動きを確認し、来院不要なタイミングを増やせる

ワイヤー矯正の場合:月1回の来院が必要

ワイヤー矯正(マルチブラケット法)では、ワイヤーの張り具合を調整するため、月に1回のペースで通院が必要です。1回の診察時間は15〜30分程度ですが、月に1回という頻度は仕事の多い社会人には少なからず負担になります。

年間12回の通院が必要となるため、特に繁忙期が続く職種の方にとっては、スケジュール管理が難しくなることがあります。

マウスピース矯正のみ:2〜3ヶ月に1回

マウスピース型矯正装置は、複数枚のアライナーをまとめてお渡しします。患者さまご自身が1〜2週間ごとに自宅で新しいアライナーに交換していただくため、クリニックへの通院は2〜3ヶ月に1回が目安です。

ワイヤー矯正と比べて通院頻度はすでに大幅に少なくなります。年間4〜6回程度の通院になるため、仕事への影響も少なくなります。

ただし、歯の動き方の確認やアライナーのフィット確認のために、定期的な来院は引き続き必要です。

マウスピース矯正+デンタルモニタリング:4ヶ月に1回(当院症例)

デンタルモニタリングを組み合わせると、院長がリモートで歯の動きを確認できるため、「今の状態なら次のアライナーに進んで大丈夫」という判断を来院なしで行うことができます。

当院の今回の症例では、4ヶ月に1回(年3回)の通院で治療を進めることができました。

デンタルモニタリングの活用が進むと、ケースによっては最大6ヶ月に1回程度まで通院頻度を下げられる場合もあります。もちろん、歯の状態や治療の進み具合によって異なりますので、すべての方が同じ頻度になるわけではありません。

年3回の通院で矯正治療が進められるというのは、仕事が忙しい社会人の方にとって、矯正を始めるきっかけになるのではないでしょうか。


治療方針と治療途中の様子

治療開始前:精密検査と計画立案

初診でのカウンセリングに続き、精密検査(歯型・レントゲン・口腔内写真など)を行いました。検査結果をもとに治療計画を立案し、デジタルスキャンで取得した歯型データをもとに3Dシミュレーションを作成。患者さまに治療後の歯並びのイメージをご確認いただいた上で、治療をスタートしました。

当院の治療計画:
こちらの患者様は、歯列のガタツキ以外に噛み合わせのずれや、前後的なずれがあったために抜歯が適応と判断いたしました。抜歯部位は上の左右の4番目の歯と、下の左の5番目の歯になりました。かみ合わせを改善するとともに、過去に虫歯で治療した歯をできるだけ抜歯する歯に選択することなどを考慮しています。また治療中のお写真からわかるように、マウスピース型矯正装置はワイヤーを使わないのでかなり目立ちにくい状態で治療が進められます。

ワイヤーを使わないので非常に目立ちにくいのが特徴です


治療前後の比較

歯並びの変化

治療前: 前歯の叢生(ガタつき)が目立ち、左上の前歯が隣の歯に重なっている状態。笑うときに前歯が揃っておらず、患者さまが口を開けることをためらっていた状態でした。

治療後: ガタツキの改善とともに、左右の歯列のずれが解消し、見た目とかみ合わせの両面から満足度の高い結果となりました。

治療前後の比較

 


社会人が矯正治療で感じる「3つの不安」とデンタルモニタリングによる解決策

社会人の患者さまが矯正治療を始める前に抱える不安は、大きく3つに分けられます。

不安① 「通院回数が多くて家庭の予定や仕事との調整がしにくい」

 デンタルモニタリングで解決。自宅スキャンで担当医がリモート確認し、来院が必要なタイミングだけ通院すればよくなります。今回の症例では年3回(4ヶ月に1回)まで通院を減らすことができました。

不安② 「矯正中であることが職場や友人にバレたくない」

 マウスピース矯正(透明アライナー)で解決。透明なため、装着していても外見上ほとんどわかりません。会議や商談中も装着したままで問題なく過ごせます。金属のワイヤーがないため、笑顔を気にせずコミュニケーションが取れます。

不安③ 「食事や発音に支障が出るのでは?」

 食事時は取り外し可能。マウスピースは食事の前に外し、食後に歯磨きをしてから再装着します。装着中は水のみを飲む必要がありますが、食べ物の制限はありません。発音については、装着初期に慣れが必要なことがありますが、多くの方が1〜2週間で自然に話せるようになります。

これら3つの不安が解消されることで、「社会人だから矯正は難しい」という考えが変わってくるかもしれません。


矯正治療中の仕事への影響:実際のところ

当院の患者さまの中には、接客業や営業職、医療・福祉系など、人と毎日顔を合わせる職業の方も多くいらっしゃいます。

実際にマウスピース矯正を使用している患者さまからよく聞かれるお言葉が「思ったより目立たない」「思ったより気にならない」というものです。

矯正治療中に仕事への影響として出やすい点をあらかじめお伝えしておきます。

装置の見た目: 透明なアライナーは近くで見れば装着しているとわかりますが、普通の会話距離では気づかれないことがほとんどです。大切なプレゼンや面接などの場面では、一時的に外すことも可能です(ただし、1日の装着時間を確保する必要があります)。

しゃべりやすさ: 装着初期は「さ行・た行」の発音が少し変化することがあります。慣れるまでに個人差がありますが、通常2週間以内に慣れることがほとんどです。

ストレスや痛み: アライナーを新しいものに交換した直後(数日間)は歯に圧迫感・痛みを感じることがあります。強い痛みが続く場合はご相談ください。

こうした点を事前に把握しておくだけで、治療中の「こんなはずじゃなかった」という不安が減ります。矯正治療を始める前に、気になることはどんな些細なことでもカウンセリングでご質問ください。


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よくあるご質問

Q1. デンタルモニタリングの利用に追加料金はかかりますか?

当院では、デンタルモニタリングの使用料は治療費に含まれています。スキャングラス(専用撮影レンズ)はお貸し出ししております。詳細はカウンセリングの際にご説明いたします。

Q2. スマートフォンが苦手でも使えますか?

アプリの操作は比較的シンプルで、スマートフォンの操作に慣れていない方でも使っていただけます。初回に操作方法をスタッフが丁寧にご説明しますので、安心してご利用いただけます。なお、スマートフォン(iOS・Android)をお持ちでない場合はご利用いただけませんので、事前にご確認ください。

Q3. 通院4ヶ月に1回というのはすべての人に適用できますか?

症例によって異なります。今回の患者さまのように叢生が軽度〜中等度のケースでは、デンタルモニタリングを活用することで4ヶ月に1回程度の通院が実現できました。歯の動きの状況や症例の複雑さによって、より頻繁な来院が必要になることもあります。初診カウンセリングでお口の状態を確認した上でご説明いたします。

Q4. デンタルモニタリングを使うと治療の精度は下がりますか?

いいえ、精度は変わりません。デンタルモニタリングでは、AIによる画像解析に加えて矯正歯科医が毎回チェックを行います。遠隔でも詳細な歯の動きを確認できるため、来院時と変わらない管理水準で治療を進めることができます。

Q5. マウスピース矯正が向いていない症例はありますか?

はい、あります。骨格的な問題が大きいケース(顎の位置が大きくずれている場合など)や、重度の出っ歯・受け口・重度の叢生などはマウスピース矯正だけでは対応が難しいことがあります。また、歯周病が進行しているケースも先に歯周治療が必要です。まず矯正歯科医による精密検査を受けていただくことをおすすめします。

Q6. 仕事中もマウスピースを装着しないといけませんか?

はい、マウスピース型矯正装置は1日20〜22時間の装着が必要です。食事や歯磨きの際は取り外しができます。透明な素材でできているため、装着していても外見上ほとんどわかりません。多くの患者さまが仕事中も装着したまま過ごされています。

Q7. 矯正中、仕事や食事に制限はありますか?

マウスピース矯正は食事の際に取り外すため、食べ物の制限はほぼありません。ただし、装着中の飲み物は水のみにしてください(着色や変形の原因になります)。仕事中も装着したまま話すことは可能ですが、慣れるまで少し発音が気になる方もいます。通常1〜2週間で慣れることがほとんどです。

Q8. 自宅スキャンはどのくらいの頻度で必要ですか?

デンタルモニタリングでの自宅スキャンは、アプリの指示に従って行います。一般的には週に1〜2回程度のスキャンをお願いしています。1回の撮影は数分程度で完了しますので、洗面所などで手軽に行っていただけます。スキャンのタイミングが来るとアプリからお知らせが届きます。

Q9. 柏市以外から通院することはできますか?

はい、もちろんです。当院は柏の葉キャンパス駅から徒歩圏内にあり、つくばエクスプレス沿線の方を中心に、流山市・我孫子市・守谷市・取手市などからもお越しいただいています。デンタルモニタリングをご利用の場合、通院回数が少なくなるため、少し遠方の方にとっても通いやすいシステムです。

Q10. デンタルモニタリングを使っていても急なトラブルは対応できますか?

はい、対応しています。アライナーが割れた、アタッチメントが外れたなど、急なトラブルが発生した場合はアプリ上でご報告いただくか、クリニックへ直接ご連絡ください。状況に応じて来院日程を調整いたします。


まとめ:デンタルモニタリングで「通院できない」という壁を越える

今回ご紹介した症例のポイントをまとめます。

  • 30代の社会人でも通院負担を大幅に減らして矯正治療を完了できた
  • マウスピース矯正×デンタルモニタリングで通院は4ヶ月に1回(年3回)を実現
  • 透明なアライナーで、職場や日常生活への影響を抑えながら治療を継続
  • 矯正専門医がリモートで歯の動きを管理し、安全に治療を進められる体制
  • 症例によっては、最大6ヶ月に1回程度まで通院頻度を下げられる可能性もある

「仕事が忙しくて矯正を諦めていた」という方こそ、ぜひ一度ご相談ください。通院回数や治療の進め方については、お口の状態を拝見した上で、患者さまに合ったプランをご提案いたします。


柏の葉キャンパス矯正歯科について

柏の葉キャンパス矯正歯科は、千葉県柏市柏の葉キャンパスにある矯正歯科専門のクリニックです。院長の小松昌平は矯正歯科専門医として、子どもから大人まで幅広い矯正治療を行っています。

対応エリア: 柏市・流山市・我孫子市・守谷市・取手市・つくばみらい市など、つくばエクスプレス・常磐線沿線各地

診療内容:

  • マウスピース型矯正装置(インビザラインなど)
  • ワイヤー矯正(マルチブラケット法)
  • 舌側矯正(裏側矯正)
  • 小児矯正(1期・2期治療)

柏の葉キャンパス矯正歯科では、初回カウンセリングを受け付けています。実際のお口の状態を拝見した上で、デンタルモニタリングを使った治療が適しているかどうか、丁寧にご説明いたします。矯正治療は早めにご相談いただくほど、治療の選択肢が広がります。柏市や流山市エリアで矯正をお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。

著者情報

小松 昌平(歯学博士)

小松 昌平 (歯学博士)

矯正歯科治療を専門に行うクリニックとし
千葉県柏市の「柏の葉キャンパス」駅に開業。

経歴

2013年 日本大学松戸歯学部 卒業
2020年 日本矯正歯科学会認定医 取得
2024年~ 日本大学松戸歯学部歯科矯正学講座 兼任講師
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